ペンキで壁を塗って楽しむ生活

ペンキと壁にまつわる色々な事を書きとめました。

その下地ペンキを塗って大丈夫?壁のペンキがはがれない方法

壁にペンキでリフレッシュ!その前にペンキを塗る下地をチェックしましょう!

はいいけれど、うちの家の壁って…。
そのまま塗れるの?何か必要なの?

ペンキで壁を仕上げる時、素材によってペンキを塗る前の準備やペンキの仕上げ方も変わってきます。
まずはDIYやリフォームなどでペンキの下地となるものを詳しくみていきましょう。

壁編
まずは壁です。日本の住宅の壁はそのほとんどが、壁紙で仕上げられています。
表面がビニールで出来ている壁紙です。
ペンキの粘度で表面のオウトツまで埋まりそうですが、ペンキは2回塗りでもお札1枚分程度の膜しか出来ないので、このオウトツ感は残ります。ただし、例えばピンクの花柄の上から白のペンキを塗ると、花柄のオウトツ感は残りますが、ピンクは白になります。
クロスはビニールを可塑剤という薬品を使って滑らかにしていますが、貼ってから年数がたつと、この可塑剤が切れてしまってパリパリになったり、継ぎ目が割れたりすることがあります。
勿論これはペンキでは直りません。
若干のパリパリ感であれば、スチームアイロンで伸ばすことも可能な場合があります。
布を当てて、スチームアイロンで挟み込み伸ばすようにゆっくりアイロン当てをします。
柔軟性が戻れば、木工用ボンドなどをクロスと下地の間に入れて接着して、もう一度アイロン当てをしましょう。完了すればペンキで仕上げます。

重度の場合(手でつかんで伸ばそうとすると割れそうだったり、割れる場合)は切り取って補修をします。
切り取った所に同じもしくは同じような柄でパッチワークをするようなイメージです。
パッチワークの素材はホームセンターで買ったり、壁紙メーカーがインターネットで柄を紹介していますので取り寄せてみましょう。
サンプルとして頂けるのはA4サイズ程度ですので、大きな補修でなければ十分に足ります。
まずは重度のパリパリ部分より少し大きめにカッターで切りこみを入れます。
次にパッチワークする素材を切り取った部分より少し大きめにカットします。
カットした素材に木工用ボンドなどをつけ、15分くらい待ちます。これはクロスが水分おを吸って横方向に1%程度伸びるので伸びきるのを待つためです。2枚重ねで切ります。素材をはずして、壁に切り込みを入れ得た箇所を取り除きます。
重ねて切ったクロスをはめて、周りに付いたボンドを水でふき取って完成です。
乾ききってからペンキを塗りましょう。

壁に画鋲で空いた小さな穴はペンキで埋まることがありますが、事前に埋めておけば安心ですね。この場合はコーキングを使います。
コーキングは用途に応じて様々な種類の物が販売されています。
コーキングは乾燥後ペンキがのるものとのらないものがあるので、ペンキがのるアクリル系コーキングを選びましょう。

お子様や猫ちゃんがはがしたクロス
部屋の壁全体にはがれやひっかき傷があって…。
困りますよね。ペンキで塗ろうか…。と考えるかたも多いと思います。
はがれていない箇所とはがれていて裏の紙が見えている箇所に段差があるので、このままペンキでは段差が埋まらず、そのまま残ってしまいますから、はがしてしまいます。
はがれかけの箇所をつまんで全体的にはがすか、カッターなどで切れ込みを入れてはがしていきます。
ですが、はがれるのはビニールの層だけです。クロスの裏の紙はそのまま残るので、まずはビニールだけをはがしていきましょう。
はがれたらこのままペンキを塗ってはいけません!
裏の紙は壁にしっかりとひっついているように見えて、実は貼る際に糊が付いていなかったり糊の接着力が弱って、浮いている状態のところがあります。
この部分にペンキを塗ってしまうと、ペンキの水分で伸びてぼこぼことしわになるので、出来るだけはがします。
まず、床をキチンと養生して、その後に、水を含ませたローラーを紙の上を転がしていきます。するとしわになったりローラーにまとわりついてくるので、それを取り除きながら作業を進めます。しっかりと水を含ませるのがポイントです。
この作業を繰り返して出来るだけ取り除きます。
取り除く事が出来ればペンキを塗っていきます。

コンクリート下地の場合

コンクリートには打ちっぱなしの様なツルッとしたコンクリートと、モルタルなどで表面がでこぼこした素材があります。
両方のコンクリート壁共に、ペンキをよく吸うので、ペンキの吸い込みを止めるためにシーラーを使うか、ペンキを3~4回塗りできれいに仕上がります。
またモルタル面は毛の短いローラーではデコボコ面にペンキが入っていきにくいので、中ぐらいの毛の長さもしくはそれ以上の長さのローラーを選びましょう。

ベニヤ板
ベニヤ板は何層かの薄い板を貼り合わせて出来ています。
古いベニヤ板は、貼り合わせに使用した接着剤がペンキを塗ることで、表面にアクになって出てくることがありますので、ペンキを数回多く塗るかシーラーで処理をしましょう。
1回目のペンキのあと、ベニヤの表面にの木目が毛羽立ってくるので、これをサンディングペーパーで軽く落とし2回目のペンキを塗ると美しく仕上がります。

化粧合板
一見木に見えるものの、実は表面が印刷された化粧合板は、ペンキの吸い込みほとんどなく、はじくかペンキを塗っても後ではがれる事があるので、サンディングペーパーで目粗しをして、下地への密着力の強いプライマーで処理をしてからペンキを塗りましょう。

漆喰壁
漆喰壁は塗り直しが出来ないので、上からペンキを塗ることが多いのですが、漆喰壁はペンキの吸い込みが多いので、シーラーである程度吸い込みを抑えてからペンキで仕上げます。

土壁、繊維壁
は事前に土壁を落としてからペンキを塗りましょう。
比較的新しい土壁はシーラーで吸い込みを抑え、その後ペンキで仕上げます。

石膏ボード編

新しく石膏ボードを貼った壁を塗装する際の下地作りについてご説明をします。
まず石膏ボードはビスで止められてあるので、そのビスの穴をパテで埋めていきますが、乾燥すると容積が減る(やせる)ので、何回かに分けて埋めます。
ボードのつなぎ目にはメッシュテープを貼り、その上からパテを埋めていきますが、
大体3工程必要になります。
メッシュテープは長辺方向への引っ張りには強いのですが、斜めの力には弱いのでメッシュテープを使う際には、水と反応して発熱し、乾くパテを使用します。
反応硬化型と呼ばれるもので、30、60、90、120分とおおよその乾燥までの必要な時間がわかるので、使いきれる範囲で水で練って使用します。
例えば30分用を大量に作ってしまうと、固まってしまって使えません。
また乾くと非常に硬くなり、紙ヤスリでも削りにくいので、あまり厚付けしてはいけません。
次に幅cmの金ベラに持ち替えて、パテをします。
これは自然乾燥のパテを使います。研磨が比喩乙だから。
その後軽く紙ヤスリデ研磨して、さらに大きな金ベラでパテ付けをします。
この工程が終われば、シーラーを塗っておきましょう。
その後、刷毛とローラーを使ってペンキを塗って仕上げます。

賃貸などで壁や色々な下地に直接ペンキを塗れない場合は、貼ってはがせるペンキ用壁紙シールなど貼って、その上にペンキを楽しむこともできます。



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