ペンキで壁を塗って楽しむ生活

ペンキと壁にまつわる色々な事を書きとめました。

砂壁や繊維壁の和室を変える!低予算で出来るペンキのコツ

和室と言えば、塗り壁が多いですよね。ペンキで塗ってみませんか?

和室には他にも木がたくさん使われていて、濃い茶色だったりするので、和室の雰囲気を変えるのが難しいと思われがちですが、木も合わせて色を変えると楽しいですし、とにかく和室は大きなやりがいと、変化も大きいのでやりがいもあります!

昔からの和室の壁には石膏と海砂を混ぜて練り合わせて壁に塗り付けたものがあり、土壁と呼ばれています。
また繊維壁は通気を良くするために、多孔質な繊維などを使って塗りあげています。
ペンキを塗る方法にあまり違いはありません。
但し、両方ともとても水分を吸いやすいので、ペンキが多めに必要になります。
現在ではこの「塗り壁風」クロスも出ているので、まずは本当の塗り壁かクロスかを目立たないところで、指でこすったりして確かめます。
本当の土壁であれば、指でこすると表面がぽろぽろと落ちてきます。逆にクロスであれば、ビニールですから変化がありません。
クロスの場合は養生をして、表面の汚れを取りのぞいてペンキを塗りましょう。
塗り壁であれば、下記の方法でペンキを塗ることが出来ます。
クロスの上にペンキを塗るよりは時間がかかります。
和室の塗り壁は藁などで編んだ壁に材料を練りこんで施工をしていましたが、現在では石膏ボードの上に施工をしてある場合がほとんどです。
壁を指で触って土が落ちてくるのは、接着力が弱まっているからです。
この状態のままで刷毛やローラーで力を加えながらペンキを塗っていくと、この土が取れて刷毛やローラーに絡みついて、一度に取れてローラーに大量に付いてしまうこともあります。
取れたところと取れていないところには3~4mm程度の段差が出来てしまい、塗ってもその段差が消えません。
ペンキを塗る場合には一度この土や繊維を落とすことが必要になります。

土の落とし方
必要なもの:マスカーもしくは養生が出来るシート、ペンキ用ローラー、ペンキ用ローラーハンドル、ペンキバケット、スクレーパー、サンドペーパーなど

スクレーパーを使い、土を落とします。
まずは床の養生からスタートします。ペンキを塗るのと違って、土は落ちても掃除をすれば大丈夫ですが、しっかりと養生をしておくことで後の掃除も楽になります。
 次に、このままスクレーパーでこすって落としていくと飛び散り大変なので、水分を含ませることで柔らかくなるので、ペンキ用のローラーと水の入ったバケットを用意して、ローラーに浸して土の上にローラーを転がしていきます。
一度に壁全体を濡らしてしまうと、時間が経過して最初に塗ったところが乾燥しますから、一面で切りの良いところ、あるいは幅1m程度で施工していきます。
水分を含むと、土が浮いてくるところがあるので、そこにスクレーパーを入れてとっていきます。この時注意したいのが、簡単に取れないまだにしっかり壁に付いている部分です。
力ずくでスクレーパーでこすると、反動でけがをしたり石膏ボード面までスクレーパーが入り込んでしまうので、じっくり水を含ませながら作業を進めていきます。
どうしても取れない場所は目の粗い紙やすりで石膏ボード面が見える手前まで削って土を落としていきます。
この時柱などと壁の隅の部分にローラーが入りにくい事もあるので、その際は刷毛などを使い、水分を含ませていきます。

石膏ボードもしくは下地になっている(モルタルや漆喰の場合もあります)素材が見えれば、この作業は完了です。

下地をフラットに

次に、下地が平滑(フラット)になっているかを手のひらで確認しましょう。
水性ペンキは1,000円札一枚分くらいの厚みしかないので、手のひらで壁を触った時にデコボコ感、特にクレーターのように部分的にデコボコを感じる箇所があれば、中目の紙やすりを使って平滑にしていきます。
作業が終われば、今一度水に浸したローラーで壁に水分を含ませて、紙などが浮いてこないか確認します。なにも変化がなければ、乾いた雑巾で壁面をふき取って、乾燥させましょう。

砂がしっかり壁に密着している場合、
この場合は、ペンキ塗りをスタートです。


ペンキを塗ります
さて、ペンキを塗りましょう。
ここで気を付けたいのはペンキの壁への吸い込まれ具合です。
先ほどまで土壁に覆われていた壁ですから、付いていた土壁との具合で、ペンキをよく吸い取る箇所と普通に塗れる箇所があります。
ペンキは2回塗りで仕上げますが、3回塗りが必要になる場合もあります。
シーラー(sealer:下地に封をしてしまう役割のペンキ)を塗る方法もありますが、シーラーなしでペンキ2回塗りで仕上がるケースもありますので、ここではペンキを2~3回塗ることを前提に続けます。
周りの木材を、建築用のマスキングテープで養生して、刷毛にペンキを付けながら縁取りを行います。その後はローラーで作業を行います。
水分を拭き取っても湿っている箇所があるので、ペンキの吸い込み違いによるムラが考えられますが、1回、2回とペンキを塗って乾燥後様子を見ます。
2回ペンキを塗ってもムラがあるようであれば、3回目にトライしましょう。
過去2回塗ったペンキが下地剤の代わりになるので、3回目で仕上がります。

和室の木を塗る

次は木部の塗装についてです。
和室の木部は本来構造上色々な役目がありましたが、現在では飾りの様になっている事もしばしば。定番で濃い茶色に塗られていたり、無塗装だったりするので、ここはペンキで塗って壁とのコーディネートを楽しみませんか?

和室の木
和室の木はよく乾燥させた銘木などを使っている場合は無塗装ですね。
こういう銘木はペンキで塗らずに生かせるコーディネートをしたいところ。
艶がない茶色やベージュ、少しテカリのある表面だったり、ざらつきのあるものまで様々ですが、
床、壁を養生したあと、一度表面を中目の紙やすりで削り、それからペンキを塗りましょう。
1回目のペンキ塗りが終わり乾燥したら2回目のペンキの前に軽く紙やすりをかけると、より仕上げが美しくなります。



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